蟹工船
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「痴呆老人」は何を見ているか 新潮新書 大井玄 価格 735円(本体700円+税)
この本は帯の『われわれは皆、程度の異なる「痴呆」である。』のほうが強烈ですね。
この世界で生きていくのは大変ですよね。取り合えずは、見た物、聞いた事、喋った事を記憶しておかなくてはならないし、ここは何処で、今日が何日であるかという事の見当がついていないとなりません。
自分自身を振り返ると、こいつは相当に不安です。
大企業の社長さんが皆、秘書を連れているのはそこんところをサポートしてもらっているからに違いありません。
美人の秘書さんを雇えない僕らは、互いに支えあって生きていける社会(ご近所付き合い)を確立しとかなくてはなりませんぜ。
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この本の中で著者は「言語としての威信にかけては英語にひけをとるものではない」と言い切っている。
その証左として日本語の最古の文献である『万葉集』や『古事記』といった偉大な作品を例に挙げている。
いわゆる西欧先進諸国の言語よりずっと早い時代から、しかも現代に至るまで世界的なレベルの作品を生み出しているという。
ここからは良くわからない分野なので著者の言い分をそのまま紹介すると…
日本語が属する「膠着語」という類型に属する言語は世界でも多数派である。
どんな名詞でも、主語ならば「が」をつけ、目的語なら「を」をつければよいという風に規則性が高い。動詞の活用も規則性が高く、不規則な活用は「する」と「来る」の二つしかない。
そして三種類の文字で表記されるという複雑な特徴も、最も複雑な漢字が、名詞や動詞という文章の中での主要語の表記の当てられる為、漢字だけを目で追えば内容があらかた掴めるという利点もある。
で、日本語は世界標準語になれる要素は備えていると、うれしい事を言ってくれているのですよ。
でもちょっと『万葉集』や『古事記』が素晴らしい文芸であることと、現代にいたるまで日本のブンガクが素晴らしいとはいきなりだよなー、と思いますね。 大体最近の若者は3%しか小説を読まないというし、大学も含めて先生たちだってどーでしょーねー。
海外で日本語を勉強している人たちの方がずっと日本文学に造詣が深かったりする例はたくさん見てますからねー。古典が素晴らしいと言っても、読む日本人を育てない今の日本にとってはへのツッパリにもならないんじゃないかという気分です。
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痛風の定期診療。10時の予約なので整形外科外来に10分前に行ったら、5分前に診察が始まって…「ゴルフの話など雑談を交えて」…10時には終了!
いつもこんなふうだと患者もラクなんですけどねー。
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『村上スキーム』 エイチエス株式会社 村上智彦著 税込1,575円
「村上スキーム」というと村上ファンドの関連で取り上げられた言葉ですが、これはちがいます。夕張医療センターの村上医師の本が出ました。
薬科大学を卒業後、札幌の病院で薬剤師として働き始めた村上智彦さん。利益最優先の方針で患者に少しでも多くお金を払わせようと、薬の量を増やし、必要とは思えない検査を受けさせる病院に対して彼は改善を申し入れるのですが、その都度却下されてしまいます。
こうなったら自分自身が医師にならなければと考えて病院を辞め医大を受験したのが27歳。32歳で医師になり、5年間離島や僻地を巡り、瀬棚町をへて破綻の只中にある夕張市立総合病院の存続を引き受ける事になったのですよ。
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「家族とともに ココロの病気と生きるコツ」 佐々英俊 寿郎社 税込1,470円
いわた書店のレイアウトは少しだけ変わっていまして、店に入って来てすぐのメインストリートには左側に新刊や文芸書の棚があり、それと向き合うようにして健康・医療のコーナーがあります。
患者も病気の知識を持つ事が大切だと思うので、医療関係者向けも一般向けも一緒に並べてあります。いろいろな人の闘病記や鎌田先生のエッセイ『がんばらない』シリーズも並んでいます。
最近特に増えてきたなと感じるのが「ココロの病気」の本です。この分野については中々難しいのですが、何とか判りやすく説明しようとする本が増えてきました。でも健常者と障碍者の見分けがつきませんし、そんな分け方にも左程意味があるようには思えません。
人生というのは中々思うようにはいかない事や不安や誤解に満ちています。でも何とか家族が仲良く暮らせるだけの収入を得て、ご近所に迷惑を掛けないでいければそれで充分に幸せだと思うのです。
世界でもトップクラスの豊かな国でそんな事が実現できないというのはどこかが歪んでいるという事なのでしょう。あまり無理をせず、病気になったらゆっくり休んで回復を図ることにしましょうよ。統合失調症の患者側から書かれた唯一の本、第二弾が発行されました。
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『働く人の夢』 33人のしごと、夢、きっかけ いろは出版 価格 1,260円(本体1,200円+税)
人一倍寂しがりやのくせに人が大勢いるところは苦手です。どんなに美味しかろうと‘行列が出来る店’に並んでまで食べたいとは思いません。特に行楽地などで、何とか座る場所を見つけたようなレストラン。お店の人たちが忙しく走り回って大変そうにしている時はこちらが辛くなってしまいます。
働いている人たちが‘辛そう’に見えてしまったら三次産業としては失格です。ましてや店長が店の人たちを叱りつける場面をお客に見せるのは論外です。「ぼやーっとするな!早く片付けろ!」なんていう声を聴かされたら、いくら美味しい料理でも台無しになってしまいます。
人は何のために生きるのでしょう?人生を楽しむ為に、幸せを感じるために、そうして自分が成長していくのでしょう。これは、何のために働くのか?という問いかけといっしょです。仕事を楽しむため、幸せになるため、そしてじぶんが成長するという‘夢’のためなのです。
こんな環境では自分の能力を生かせないと不遇を嘆き、会社や上司の悪口なら百でも言えるサラリーマンほど始末の悪いものはありません。「老後にのんびり」だけが夢の人生を送らない為にお勧めの『働く人の夢』、あの『夢シリーズ』の新刊です。
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『さらば財務省!』 講談社 高橋洋一 価格 1,785円(本体1,700円+税)
まちづくりの役に立たないものかと、さまざまなアイデアを具体化する為に国の補助金というものを検討してみました。するとその全てが補助金と同額以上の出資を求められるのです。もしも原資が無ければ借金をしなくてはならないと言う事です。
これは財源の乏しい地方自治体にとっても同じで、何か新たな事業に取り組むにしたがって借金がかさんで行くと言う構造になっているのです。補助金だって元々は国民が払った税金です。その使い道が中央省庁に握られている事が問題で、財政再建に苦しむ地域住民にだけ負担を強いるのはどうにも腑に落ちません。
暫定税率が下がると道路が作れなくなるから、ではなくてこれまでにこさえた借金の返済が出来なくなるから地方自治体の首長さんが揃って下がることに反対したのです。補助金と同時に増える借金の仕組みを中央の官僚たちは説明しません。
これはたとえて言うとたちの悪いフランチャイズに引っかかったようなものです。儲かりますよ、と言われて加盟し開業したものの売り上げは思うほど上がらず、高額の加盟料で本部だけが利益を上げているという図式です。加盟店が過労死する前にメスを入れなくてはならない病巣は中央にあります。
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ここの更地はJA新すながわ農協の向かいで、かつてスーパーがあった所です。すっかり更地になってしまって、隣接した建物の取り壊し工事も始まっています。
本当に砂川はどんどん変わって行きます。
ヒマな日曜日。店内でケータイを耳に当てて大声でしゃべる女の子、入り口の自動ドアのまん前に自転車を置いて平気な顔をしているお客さん。こちらが電話を受けていても大声で話しかけてくる人や、床にしゃがみこんで雑誌を読みふける子どもたち。
手荷物(酷い時には飲みかけのジュースとか)を本の上に置かないでと注意したり、歩道に捨てられたレシートや袋を片付けたり、A地点からB地点へ商品を移動させてはこちらの方をきょろきょろと窺う子どもたちを睨みつけたりの毎日ではありますが、それでもやっぱりボクは本が好きなのですね。
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『ブックオフと出版業界』 論創社 小田光雄 価格 2,100円(本体2,000円+税)
出版業界の荒廃は目を覆いたくなるというのが現状ですが、それを尻目にいわゆる‘焼け太り’したのがTRC=公共図書館業界とブックオフです。
特にこの本ではブックオフ-TSUTAYA-日販の関連から解き明かしていて、興味深いというよりも空恐ろしい戦慄の1冊です。ブックオフ-TSUTAYAがはじめにフランチャイズありきであり、「出版流通革命」や「本のアウトレット」なんてのはFCの為のスローガンでしかないという指摘は恐ろしく正しいのでしょう。
僕ら‘独立系自営書店’は余りにも非力ですが、何としても生き抜いてこの時代の先を見てみたいものだと思っています。
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『チ-ム・バチスタの栄光 上・下』 宝島社文庫 海堂尊 価格 各 500円(本体476円+税)
時津風部屋の若い力士が稽古中に亡くなった事件は当初「急性心不全」による事故死として扱われていました。それが後の行政解剖の結果、「多発性外傷によるショック死」という死因が明らかになったのです。
日本における死体解剖率は2%台、98%は体の表面を見るだけの言ってみれば「いい加減」な死亡診断が行われているわけです。
第4回『このミス』大賞受賞作「チーム・バチスタの栄光」の作者、海堂尊は病理医です。彼がこの作品を書いたのは、死因を特定するためにも解剖の重要性を訴えたかったのが理由であるそうです。
さりとて遺体にメスを入れるというのは日本人にとっては中々受け入れがたいものがあるでしょう。そこで彼が進めるのがAi(死亡時画像病理診断)です。遺体をMRIを使って画像診断するというものです。
ミステリー仕立てで展開する小説を読みながら、こんな事も考えさせられるのです。病院という組織を掻き回す存在として登場する破天荒なキレモノ役人白鳥のキャラクターが奥田英朗描くところの精神科医伊良部にそっくりなのでニヤニヤしながら読んでいました。そうしたら、映画・ドラマではどちらも阿部寛が演じていたのを知ってまた笑ってしまいました。
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昨日は(本当に!)久しぶりにお店を休みにして一日ゆっくりした。
朝、店に来て留守番電話を聞いたら…
「転んで腰をしたたかに打った年寄りですが…今日診てもらえますか?」というメッセージが残されていた。もちろん電話番号や名前・住所などの手がかりは残されてはいない。
大丈夫だったのだろうか?
「本は売れないんだ、という事を前提にして仕事をしよう」というのは僕の持論ですが、ドイツの書店事情を読んで、ますますその思いを強くしました。
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『短歌はじめました。』 百万人の短歌入門 角川書店 価格 660円(本体629円+税)
柄にもなく俳句と短歌にハマっています。偶数月は句会、奇数月は歌会が開催されるのです。とは言ってもインターネット上でお題や季題にそって作品を寄せ合い、互いに批評しあって気に入ったものに投票しあうという、他愛もないまあ言葉遊びのようなものです。
メンバーは高校時代の仲間、十数人。本格的な俳人と歌人が一人ずついるというので、彼らに指導を仰ぎながら始めたのが半年前。最初は五・七・五に揃えるのが精一杯だったのが、それぞれの人生経験を滲ませた中々に味のある投稿をする様にまでなってきました。
合評と同時に「作者当て」大会も行われ、皆からの投票が多かった最優秀賞にはちゃんとした書家によって書き上げられた作品が送られてくるというのですから力も入ります。通勤の電車の中で、昼休みのひと時に、病院での待ち時間にこさえているのです。
忙しい毎日ですが、ふとした瞬間に自分の気持ちを五・七・五のリズムに乗せて表現してみる。こういうちょっとした頭の体操は、もちろん一服の休憩でもありますが、精神衛生上とても優れたストレス発散になることが判りました。
今月も遠くは九州や、はるか北米大陸からの投稿で賑やかな歌会となる事でしょう。
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相馬先生の新刊が出ました。3年前に亡くなられているのに、当時一緒に番組を担当したアナウンサーが中心となって判り易い野菜の本が出来ました。
『野菜博士のおくりもの』という本です。いかに先生が愛されていたかが偲ばれます。
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