弱くても勝てます
さあ球春、いよいよ高校野球が始まりました。春の選抜高校野球が始まると、やっと北海道にも春がやってくるという気分になります。全国4,048校から選ばれた32校が阪神甲子園球場で熱戦を繰り広げます。つまりこれまでに4,016試合が行われ、同じ数の学校が敗れ去っているわけです。その殆どが、人数が足りなくて助っ人部員の力を借りたり、練習場所や時間の確保にも苦労しているのが実情です。甲子園常連校のように、小学生の頃からシニアチームで活躍し、専用グラウンドなどが整った環境で毎日練習しているほうが特別であると言えます。
ところが東大合格者数で群を抜く、あの開成高校が、平成17年の東東京予選でベスト16にまで勝ち進み、5試合目に国士舘高校(優勝校)に破れるという快挙を成し遂げたのです。その常識破りの弱者の兵法は…エラーの山で相手の油断を誘う/10点取られる前提で、15点取る打順を組む/空振りしてもいいから、思い切りバットを振る/ピッチャーは甘い球を投げろ/ドサクサに紛れて勝つ!…というものです。
解説で桑田真澄が書いています、野球と違って人生に代打やリリーフはありません。だからこそ常識に囚われずに挑戦すべきなのです。
『弱くても勝てます』 新潮文庫 開成高校野球部のセオリ- 高橋秀実 価格 515円(本体490円+税)
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