喰らう読書術
JR江差線で貨物列車が脱線事故を起こした影響で、雑誌・書籍の入荷が二日間も止まってしまいました。新刊雑誌は、書店にとっては主食のようなものですから、その入荷が止められると元気がなくなります。ま、今回はテレビ朝日の取材対応に忙しくしていましたから、ちょうど良かったと言えなくもないのですが…取材を受けるのは、仕事を(他者の眼で)見直す良いチャンスです。何日間か入荷が止まったぐらいで、色あせてしまうような品揃えなのか?という問いかけがなされていると考えてみる訳です。広い売り場に新刊を山積みするような大型店のマネは出来ません。であれば狭い売り場に並べる本は、全部面白い本だけにしたいというのが僕の「見果てぬ夢」なのです。『人間が発明した物の中でもっともよい頭(精神)の栄養、(他人の経験が詰まった)いわば頭の缶詰みたいなものが本です』と荒俣さんは書いています。ネットやテレビが判ったような気持ちになるのに対して、本は読めば読むほど知らないでいた世界がどんどん増えていきます。違った人生に触れ、思いやる事すらしなかった他人の心を判ってあげられそうな(やさしい)気持ちになれるのです。何よりも人生に退屈しなくなるでしょう。
喰らう読書術 一番おもしろい本の読み方 ワニブックス 荒俣宏 価格 990円(本体917円+税)
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