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そこのみにて光輝く

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第38回モントリオール世界映画祭の授賞式が1日行われ、綾野剛(32)、池脇千鶴(32)が出演した「そこのみにて光輝く」の呉美保監督が最優秀監督賞を受賞しました。じつはこの原作を書いたのは、僕の友人で、何度も芥川賞候補となりながらも41歳で自死してしまった佐藤泰志なのです。
二つ年上の彼は、高校時代に「市街戦の中のジャズメン」で有島青少年文芸賞を受賞しています。しかし受賞していながら、高校生の作品としては政治的に過ぎるという事で、北海道新聞は紙面への掲載を見送るという判断をします。 当時の反体制的なムードの中で、いわば逆の勲章を授かったようなものでした。函館市内の高校の文芸部同士の交流の場に現れた彼は、僕にはまるで雲の上の人間のように見えたものです。長い下積みの生活が続いて、やっと芥川賞の候補になった時、僕は函館まで駆けつけて、朝まで語り合ったものでした。しかし二十数年も経って、作品が続けて映画化され、しかも 海外の映画祭で受賞するなんていうことを誰が想像しえたでしょう。モントリオールで呉美保監督や綾野剛が佐藤泰志のことを話していました。人生は最後まで判らない、いや死んでからだって、何が起こるか判らないのですよ。

そこのみにて光輝く 河出書房新社 著者 佐藤泰志 価格 702円(本体650円+税)


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